訪問看護ノート 1999.6.21/cn19990621-1 五十嵐 直敬 清潔と不潔・きれいと汚い 1.清潔・不潔の定義  1)感染防御的な意味    感染が成立するだけの病原微生物がいない状態 = 清潔    病原微生物が生存している状態 = 不潔    > 要求される感染防御の水準により清潔不潔の基準も変わる 一部相対的    Ex. 未滅菌の新品ガーゼは清拭に使うなら清潔、手術に使うなら不潔  2)感覚・心情的意味    気持ちの問題 「あれはきれい、汚い」    Ex. カテーテルで採尿した尿は基本的に無菌    > 感染防御的には清潔 気持ちとしては・・・?    この場合、清潔・不潔は主観的なもの 2.清潔・不潔についての「たんぽぽ」的思想  1)きれい・汚いの観念    「汚いものは汚い」 当たり前の感覚・健全な感覚を守る    Ex. 「患者様を汚いもの扱いしては失礼」という一般的思想    > 素手で排泄などのケア 手を洗わない 消毒しない     > 当たり前の感覚を麻痺させる 行動を抑制する > 不自然 感染の危険    !不自然なことを強要・我慢することは心までも歪める    排泄物は汚い 保清が不充分な体は汚い 取り替えていない被服・リネンは汚い  2)汚いものの本質は何か・それをどうするか    「その人」が汚いのではなく「その人に付いている汚染」が汚い    < 病原体 排泄物 分泌物 体液 汗 汚れた被服・リネン    その人「は」汚い とその人「が」汚い の差 汚い主体は何?    > 汚いからこそ「きれいにしてあげたい」気持ちが生まれる 持つべき     > より良い、真心を伴ったケアの原動力       その方を感染から護り、清潔に心地よくするケア